魔女の一撃、ギックリ腰を経験した方は身近にいると思います。

たいていのギックリ腰は数日で回復に向かうのですが、

ギックリ腰を何度も繰り返していると、難治性の破滅的な腰痛を招くことがあります。 

実際、腰痛予防の講師で講演した時、受講生の保健師さんから

背筋断裂になったことがあるとの話を聞きました。筋断裂する音がしたとのことです。

発症時、人生これで終わったと思うほどの破滅的な状態だったそうです。

小さな多数の瘢痕が繋がり、大きく裂けたのではないかと推測しています。

私は昔から背筋の筋力トレーニングは勧めていません。控えるよう指導しています。

なぜなら、腰痛予防体操により腰痛が悪化した症例が多数あるからです。

腰痛悪化の要因は、たいてい背筋の筋力強化運動です。

痛みは周辺筋の高筋緊張を誘発します。

腰痛のため背筋が高筋緊張の疲労状態であり、筋緊張を緩ませなければいけない状態なのに

逆に、背筋の筋力トレーニング指導すると、腰痛が悪化するのは必然です。

歩行時自身の背筋に手を当てると解るのですが、歩行時に背筋は活発に活動しています。

収縮と弛緩を繰り返しています。高筋緊張で疲労した背筋には、

単なる歩行でも十分過ぎるくらいの負荷が掛かっています。

アスリートと腰痛患者さんを混同してはいけません。

重要となるのは、破滅的腰痛に陥る前に、繰り返されたギックリ腰による数々の瘢痕の癒着をとることです。

厄介なことにこの癒着、揉み解しやマッサージ、ストレッチではとれません。特別な手技が必要となるのです。

腰痛専門くさのリハ整体は、癒着をとる手技を37年の経験から実施しています。

癒着がとれる時、必ずパリッ、パリッ、と大きな連続音がします。

揉み解しや、マッサージ、ストレッチ、なんちゃってリリースの類ではこの音を聞くことはできません。