インフォメーション

2022-03-09 12:22:00

よくある間違い2

よくある間違いの続きです。

 

③入院直後のリハビリ初回で腰痛が大きく改善したが、主治医は入院による安静で改善と判断、電子カルテに記載した。

 

これはたいへんよくあるケースです。初回のリハビリだけで腰痛が即改善するわけがないとの医師の思い込みもありますが、

 

この間違いは、医師が理学療法士の電子カルテ記録を読んでいないことによるものです。忙しい医師や電子カルテの操作に不慣れな医師によくあります。

 

間違った思い込みによる間違った診断や薬の処方が危惧されます。

 

これを回避するため、電子カルテの掲示板機能を活用します。初回の理学療法後、必ず掲示板で簡潔に主治医に報告します。

 

これにより誤解が回避できます。高度なチーム医療には、密なコミュニケーションが必須です。

2022-02-26 19:34:00

よくある間違い

この仕事、長くやってい入ると、下記のパターンによく遭遇します。

 

 

代表的なものを思いつくままにいくつか挙げてみました。 

 

①片手が上手く挙がらない。片麻痺の後遺症と言われた。筋力をつけるように指導されて筋力増強訓練をやっている。

 

②四十肩・五十肩で手が挙がらない。痛いところをストレッチ、マッサージ、温熱、肩を動かしている。

 

③入院直後のリハビリ初回で腰痛が大きく改善したが、主治医は入院による安静で改善と判断、電子カルテに記載した。

 

④腰痛を訴えたら、痛い部位を間違えられ、異なる部位のレントゲン、MRI検査を受けた。

 

⑤若年の学生が急に床から立ち上がれなくなった。神経難病や精神的な要因を疑われた。

 

⑥首が下がって挙がらなくなった。首を支えるネックカラーを無期限で処方された。

 

⑦腰痛の診断で、腰部コルセットを無期限で処方された。

 

 

今回は①と②について述べたいと思います。

 

本日、①のケースの方がお見えになりました。直ぐに、よくある間違いのケースのひとつだと確信しました。

 

片麻痺は誘因ではあっても、片手が挙がり辛い直接の原因ではありませんでした。

 

肩甲骨の筋繊維の癒着を丁寧に開放すると、あっという間に可動域制限は改善しました。

 

肩甲上腕リズムの運動学が机上だけのものとなり、実践で全く活かされていません。

 

肩甲骨の可動性が低いにもかかわらず、肩関節の可動域の拡大を進めると肩関節上方に位置する腱板の痛みを引き起こしてしまいます。

 

最悪の場合、腱板断裂となり手術が必要となります。四十肩・五十肩で肩関節の前上方が痛い方は要注意です。

 

肩甲骨が固いにもかかわらず筋力増強訓練を勧めてはいけません。

 

また、痛い腱板をマッサージするのではなく、肩甲骨にアプローチします。腱板が痛いのは肩甲骨の固さによるものがほとんどです。

 

肩甲上腕リズムの運動学に注目したとしても、肩甲骨を術者が両手で把持し、ただ単に前後・左右に動かす単純な運動ではほとんど改善しません。

 

残念ながら病院では昔からこの単純な方法がスタンダードです。肩甲骨の扱いは、丁寧な触診と卓越した技術、細心の注意が求められます。限られた短い時間での流れ作業的な施術では改善は難しいのです。

 

僭越ながら、中堅や若い医師たちに間違いを指摘するのですが、中堅や若い勉強熱心な先生方は興味を持って真剣に聞き入ってもらえます。

 

しかしながら、経験を積んだ年配の医師には聞き入れられないこともあります。経験を積んだ故の経験則と相反する事象、指導する立場の逆転が受け入れ難いのだと思います。

 

教授や病院長クラスにもなると、両極端は似るといいますが、若い医師と同様に受け入れてもらえます。

 

 

 

③~はまた後日に。

2022-01-28 20:51:00

2月の介護休暇

2月8日~14日、両親の介護のためお休みの予定です。

 

よろしくお願いいたします。

2022-01-17 12:05:00

腰痛の対処方法

今回は腰痛の対処方法についてです。

 

突然の腰痛、まず必要なのは安静です。軽微な肉離れ・筋断裂でしたら安静で改善します。

 

発症の翌日が最も痛いです。

 

受傷した修復途中の背部の筋繊維を伸長してしまうと再び筋繊維が傷んでしまうので、痛めた筋繊維を長く保った姿勢での筋繊維の修復が大切です。すなわち、なるべく背中を丸めた安静寝姿勢を心がけます。

 

実は、電気治療や牽引治療の腰痛に対する効果はエビデンスC評価(腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版)で、効果に対して否定的です。電気などの治療機器をすべてやめて理学療法士のマンツーマンの治療だけにした整形外科クリニックも少数ですがあります。そのほうが良心的なのですが、電気治療だった時間にも人件費が生じてしまうので、クリニックの経営は圧迫されてしまいます。

 

ほとんどの整形外科クリニックや接骨院は、電気治療器や牽引器を使用しているのが現実です。そして症状改善ないまま保険医療で通い続ける患者さんは少なくありません。国の医療費、患者さんの時間と労力の浪費だと思うのです。

 

腰痛を繰り返すほとんどの方は、病院や接骨院の保険医療では治らないことを身をもって経験しており、もはやそれらに通うことはありません。

 

しかし、繰り返す腰痛の方は、鍼治療や安静で経過をみていると、痛みの原因が蓄積して、破滅的な状態をいつか招くこととなります。

 

初回で顕著な改善がなければ、整形外科や接骨院に通い続ける意味は乏しいと思います。効果がある施術は初回で症状の改善を自覚できます。

 

健康保険の数倍の費用が掛かっても、効果ある自費施術により、繰り返す腰痛から解放され、趣味や仕事に差し支えがなくなるのであれば 、効果ある自費施術は最良の選択です。

2022-01-01 15:43:00

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

 

本年もよろしくお願いいたします。

 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ...